白河市・南公園
身分に関係なく利用できる公園として松平定信によって作られたものです。定信は芭蕉以降の人物ですから奥の細道には関係がありません。ただ、200年以上の歴史があるわけですから、芭蕉の地を訪ねる多くの旅人がこの公園に座して暫しの休息を取ったことでしょう。
福島県・白河市にある公園です。白河にとって、松平定信は弘法大師です。水は出す、温泉は出す、金塊は出す。そこまでは行きませんが悪口は禁物です。この公園は定信が作った日本で始めての公園といわれていますが、推測では身分にたがわず入れた意味ではないかと思っています。桜の古木が道に並び、華やかに浮かれる花見ではありましたがそれも地元の人々の楽しみでした。残念な事に、今では嗅覚の発達した観光バス会社の餌食になっています。大型バスがほこりを上げては走っていきます。

この写真の場所からは那須山の頂上が見られて大変ロケーションの良い場所です。桜は街に住んでいてもどこでも見られます。静かに楽しみたいというなら、桜の後の睡蓮をお勧めします。観光客の喧騒が去って湖のかなり広い範囲に睡蓮が咲き誇ります。多分ジュンサイも同じ季節だったと思います。時は初夏の始まり、トンボが飛び松の大木が湖面に映ります。お二人連れなら貸しボートで漕ぎ出すのもお勧めです。二人で力を合わせてオールをこげば愛も(これは男女のペアーに限りますが)深まるというものです。

駐車場は南湖神社側に少しありますが、反対側の大きな無料駐車場をお勧めします(地図を参照・289号線側です)。トイレも完備しています。そこから松の古木が植えられた道を(写真の中の湖の向こう側です)通って湖を半周しながら対岸の桜を見るのが(例年4月20日前後ですが)最も風情があります。歩いても30分ほどの散歩コースになります。

9/15/2008
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